中国販路拡大コンサルタントをしている太田早紀です。
【パンダでもわかる中国会計税務】シリーズでは、
一般的になじみがなく、また難解に感じられる『中国の会計・税務・労務』を誰にでもわかるようにかみ砕いて解説しております。
この機会にぜひ中国の会計・税務・労務について知り、中国子会社の財務面のサポートや中国での販路拡大にお役立ていただけると幸いです。
近年では海外転職が珍しくなくなったことから、駐在員として中国子会社への出向だけではなく、現地採用スタッフとして中国の会社に就職することが多々散見されます。
※中国の会社とざっくり記載していますが、中国国内資本の中国企業だけではなく、中国進出した日系企業やアメリカなどの外資企業も含んでいます。
珍しくなくなったとはいえ、中国の会社に就職する場合、やはり気になるのは中国の社会保険制度ではないでしょうか。
当ブログでは中国の社会保険制度についてザックリと解説しております。中国でのキャリア構築をお考えの方はぜひご一読ください。
中国でキャリアを積みたい方向け!中国の社会保険。
目次
①ほけんの種類?
②ほけん料は高いの?低いの?どのくらい?
③日本と異なるところはあるの?
④そもそも外国人も中国の社会保険に加入は必要?
①ほけんの種類?
会社に雇用される個人が加入する社会保険は3種類。
年金にあたるのが、『養老保険』
健康保険にあたるのが、『医療保険』
失業保険にあたるのが、そのまま『失業保険』
②ほけん料は高いの?低いの?どのくらい?
養老保険・・・8%
医療保険・・・2%
失業保険・・・0.5%
※中国は各省・直轄市で社会保険の料率が変わるので、このブログでは上海市をベースに解説しております。
詳細は当HPをご覧ください。:【上海市】2020年度の社会保険の納付基数と料率
③日本と異なるところはあるの?
会社負担と個人負担の料率が異なります。労使折半ではありません。
また会社側が加入する社会保険の方が2種類多いです。
【会社で加入する保険と保険料率】
養老保険16%
医療保険9.5%
失業保険0.5%
工商保険(労災)0.6%-1.52%(料率は就業内容により異なる)
生育保険(出産育児保険)1%
工商保険と生育保険が会社でのみ加入となります。
※中国は各省・直轄市で社会保険の料率が変わるので、このブログでは上海市をベースに解説しております。
④そもそも外国人も中国の社会保険に加入は必要?
中国では外国人も加入が義務付けられています。ただし、実務上は地域により異なります。
北京市や天津市では一早く開始されましたが、上海市では今にいたるまで加入は保留となっています。(つまり加入していない)
また2019年に日本と中国間で社会保険協定が締結されたので、日本の会社から中国の会社に派遣される駐在員の場合は、引き続き日本の社会保険に加入し、中国では一部の社会保険が免除されるようになりました。
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